「中古+リノベ④」

新築不動産部 宅地建物取引士&住宅ローンアドバイザーの近藤です。

 

前回の内容は「中古を買ってリノベーションをする」の人気が高まっています③についてでした。

(前回のブログはこちらから)

今回は「中古物件選びのチェックポイントです。

5.【中古物件選びのチェックポイント】
マンション・一戸建ともに耐震性・断熱性などの建物の基本性能は

チェックしておきたい項目です。

細かく正確な診断は建築士などでなければ難しいですが、

客観的な情報からある程度の判断はできます。

  • 建物の築年月

耐震基準は昭和56(1981)6月に改訂されており、

1981531日以前に建築確認を取得した建物を「旧耐震」、

以降に取得した建物を「新耐震」と区別しています。

まずはこの築年月を確認してできるだけ「新耐震」に適合した建物を選ぶようにしましょう。

※旧耐震でも新耐震と同等の耐震性があると認められた建物には「耐震基準適合証明書」が付与されます。

 旧耐震の建物を検討する場合は、この証明書の有無を確認しましょう。

  • 中古マンション

中古マンションを選ぶ際のポイントは「マンションは管理を買え」と言われるように、専有部分だけでなく、

マンション全体の管理状態を確認することが重要です。

具体的には管理形態が管理会社への全部委託なのか、

管理人は常駐なのか、あるいは自主管理なのか、

実際に清掃やメンテナンスがしっかりされているかなどです。

不動産会社を通して、定期的に大規模修繕がおこなわれているか、

修繕積立金は十分積み立てられているかなども確認してみるとよいでしょう。

また管理規約で、リノベーションに使える建材や設備などの制限がある場合もあります。

「買ってリノベ」を検討する方は合わせて確認しておくのがよいでしょう。

  • 中古戸建

中古戸建購入の際には、まず建物に法令違反がないことを確認しましょう。

具体的には、建築基準法で定められた「検査済証」が発行されていることが重要です。

これは建築確認の手続きに従い完了検査を受け、法令違反等がなかったことの証明になりますが、古い建物では取得してい

ないことも多くあります。その場合には、改めて検査を受けるなどの方法もありますが、手続きに時間が

かかります。また、最終的に適法であることが証明できないと住宅ローンが通らない可能性もありますの

で、できる限り検査済証のある物件を選ぶようにしましょう。

また、基礎・外壁・屋根などの主要構造部に問題がないか、耐震性や断熱性は十分かなどを確認しましょ

う。築年月などに加え、第三者の建物検査(ホームインスペクション)を利用するのもひとつの方法です。

もし性能が十分でない場合には、改修方法や費用についても専門家のアドバイスを受けながら進めていく

とよいとでしょう。

新築物件の価格上昇とともに取引が増えている中古物件。

リーズナブルにマイホームを購入するにはよい方法ですが、

物件選びやリノベーションには中古ならではの難しさもあります。

オオサワ創研では、物件探しから設計・施工、住宅ローンの手続きまで、

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